簡単!5分でわかる!中田ヤスタカ講座

tumblrdashboardを眺めていたら、「15分でわかる中田ヤスタカ」という文章がありました。

興味深かったので転載します。

宅録音生まれ、自宅録音育ちの22歳。
赤ちゃんの頃から、親の趣味のオーディオとパソコンなどの
機材に囲まれて過ごす。それがおもちゃ代わり。
5歳、ピアノを習わされる。練習は嫌いだが演奏はすきだった。
人の曲を弾くのが全然楽しくないのでテキトーにアドリブで
弾いていた。
ドラゴンクエストのカセットテープ(!)を買う。再生したら豪華
オーケストラバージョン。
「聴きたいのはピコピコ音だよ」と心の中でツッコむ。
すごく落ち込んだ。
小学4年、自分一人だとピアノの音しか出せないのが
つまらなく感じた ので、親にねだって誕生日におもちゃの
キーボードを買ってもらう、 作曲をはじめる。
バンドを組むことは考えなかった、音楽は作るものだと
思っていた。
カセットテープに残すようになる。
小学5年、作文で「コンピューターを使って音楽を作る人に
なりたい」 と書く。
中学1年、MTRなど機材を買い、自宅録音らしくなる。
テープに録るだけでなく、そのパッケージやデザインについても
考える ようになる。
うっかりそっちのほうが楽しくなりかける。
高校1年、クラブイベントに行ってみる。
音楽よりも、その空間とファッション面に興味を持ったのが
きっかけ。
高校2年、デモテープを売りはじめる。置いてもらうのが、
普通の 店だけでは面白くないので洋服や雑貨ショップに
お願いして回る。
高校2年、人にすすめられてライブをしてみる。なんか
しっくりこない。
ライブするならボーカルがいたほうが良いだろう、ということで
色々 やってみる。
高校3年、capsule結成。
相変わらず自宅録音。そんな日々。
今至。

音楽について
音楽を演奏というよりはデザインする感覚です。
自分の気持ちを曲にすることはありません。
僕の曲はメッセージではなく、ただの音楽です。音が
気持ち良ければ それでいいです。官能です。
宅録音、自分の力と機材と空間でどれだけの物が
作れるか という感覚が好き。
商業スタジオで作業するのは、落ち着かない。
借り物が嫌い。
音楽そのものよりも、他のジャンルの創造物、環境などが
音楽を作る きっかけになることが多いです。
僕の作品はCDそのものです。音楽パッケージ、完成品です。
だから演奏はできません。「再生」です。
僕のライブに対する感覚って、そば屋の公開手打ちに
近いかもしれません。
そば食ってくれ みたいな。意味伝わりますかね?
音楽はファッションみたいなもの。音楽を着る感覚。
曲を録音しているわけではありません。
録音は作曲の過程です。

すきなもの、こと
オルガンとエレピ。音が好き。
全体的に生の鍵盤楽器は好き。演奏したくなる。
でも、デジタルシンセサイザーは演奏ってゆうか、コントロール。
70年代後半〜80年代前半の家電デザインが好き。
SFっぽくて大げさなのが◎
かわいい、と、かっこいい、が同時に感じられる物が好き。
昔の電子ゲームが好き、チープな映像と音が好き。
本体やパッケージのデザインも好き。
意外と生楽器好き。楽器自体は好きだけど、演奏する
人間をコントロール できないのでそこがめんどくさい。
インターフェイス好き。操作に対して、画面に反応が現れるのが
楽しい というか…
子供の頃に古いパソコンをガチャガチャやってて、打った文字が
画面に出て くるのを見るだけでも幸せでした。
新しい可能性を持った道具 そういうものに価値を感じます。
シンプル。
作ること。(音楽、映像、グラフィック、家具、Tシャツ、フォント、など)
世界が滅びた後の話っぽい作品
(風の谷のナウシカ、ドラゴンヘッド、ウォーターワールド、アキラなど)
赤いプラスチック。
インテリア、っていうか、部屋作り。

早熟の天才ですね。